苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

泥舟から逃げ出す議員たち

 自民党が119億円の借金漬けで沈没しそうなのだそうである。議席が減って政党交付金が50億円減り、かつ、政権を失ったために業界からの政治資金も数十億円激減した。支持率は下がる一方。有名議員たちは、借金のがれのためではあるまいが、泥舟からはすみやかに逃げ出すのが得策と、離党して新党をつぎつぎに立てている。連帯保証人のはんこをついている自民幹事長と経理局長は、自分たちだけ泥舟に取り残されるのではないかと不安で夜も眠れまい。
 筆者の物心ついた頃、総理大臣は自民党佐藤栄作だった。ごく短期に政権を離れたことはあったものの、自民党はずっと政権与党だった。でも、今回はほんとうに沈没してしまいそうである。おごれる者久しからず、か。でも自民が壇ノ浦の藻屑となったら、泥舟から逃げ出した人々がつくったミニ政党がまた集って、ナンタラ党を作るんだろうな。
 政治のことはよくわからないが、帝都ローマをバビロンになぞらえたペテロのことを思い出す。彼はイザヤ書の一節を引用した。変わる世にあって、変わらないものにしっかりと結びついて生きて行きたい。 

「人はみな草のようで、
その栄えは、みな草の花のようだ。
草はしおれ、
花は散る。
しかし、主のことばは、
とこしえに変わることがない。」