苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

いちご大福

 いちご大福が出現したのは、私たちがまだ練馬の大泉にいた昭和の終りころだった。最初は、だれもがそんなミスマッチなもの、と思った。イチゴはショートケーキをはじめ洋菓子の果物と決まっていたからである。最初に作った人だって、きっと冗談で作ったのだと思う。ところが、あんこの甘みにイチゴのやわらかな酸味が意外とフィットして、さわやかなあの甘味の発見となったわけである。ものは試しとはこういうことだろう。
 いちご大福のような、組み合わせによる成功というのはいろいろある。和洋折衷住宅はそのひとつ。私たちの多くは椅子の生活をしているが、家の中では靴をぬぐ。靴を脱いでほっとする。高温多湿な日本では、家に帰ったら靴は脱ぎたいのがあたりまえである。もともと下駄かぞうりを履いていた国なんだし。でも机に長く向かう仕事では、やっぱり椅子が便利であるから、椅子は使う。この頃はなんでも組み合わせてしまえということで、ごはんにプッチンプリンをかけて醤油をかけたらウニ丼の味がするとかいうけれど、まだ食べたことはないし、食べたくない。
 そういえば、日本同盟基督教団は明治からのフランソンの流れに、戦後、塩屋のバックストンの流れ、TEAM宣教団がつくった同盟聖書学院(TCC)と、釈義にこだわる聖書神学舎と、改革派神学のキリ神を混ぜてできている。ただ聖書信仰といういちごと、宣教協力というあんこと、合議制でしっかり納得するという皮でまとまっている・・なんて、ただのこじつけだが、いちご大福みたいに甘くてさわやかな味わいを出せているだろうか。
それはそうとして、いちご大福を和菓子屋で買えば100円くらいするけれど、自分で作れば安くてかんたんだそうだ。上の写真のいちご大福は娘と家内がネットで作り方をみつけて自作したものである。皮は白玉粉でつくり、みどりのほうは蓬を練りこんだもの。初めてとあって見かけはまだ職人がつくったもののようには行かないが、味のほうは遜色なかった。
*いちご大福http://cookpad.com/recipe/318480
*ミスマッチ集http://ww2.tiki.ne.jp/~morim/menu.htm