苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

映画「東京原発」

 
 映画「東京原発」をレンタル落ち100円で買った。
原子力安全委員会が『原発はぜったい安全だ』と保証するのだから、なにも遠い福島や新潟に造らずとも東京に誘致すればよい」役所広司扮する都知事は主張する。「そうすれば、地方の美しい海浜の景観を破壊して発電所を造る必要もなければ、緑の山山に醜い鉄塔を建てて送電線を走らせる必要もない。東京にはすでに自然などない。原発を建てたって、ただコンクリートの建造物がもうひとつ増えるだけのことだ。」・・・たしかに、東京でつかう莫大な電気を東京でつくれば、送電にともなうエネルギーのロスもなくなるし。
 さらに、都知事は続ける。「そうすれば、今までむだに海に捨てていた温排水を利用して、東京都の冷暖房を無料にすることもできる。」と、コジェネレーションを提案する。役人たちが「そんな温排水は放射能に汚染されていないのですか。」といえば、都知事は「今まで安全だと保証して何百万トンと捨ててきた温排水が、汚染されているわけがないだろう。」と一蹴する。
 役人たちは心配していう。「しかし、地震が来たら、どうするんですか?」都知事は「原発の建物の耐震基準は一般建物の3倍だ。専門家は絶対壊れないといっている。むしろ、地震の避難場所にすればよい。」と応じる。
 東京には原発問題に無関心な賛成派が多いという。ほんとうはその危険性を感じているくせに、「専門家たちが安全だというのだから、大丈夫なんじゃないの?」と言い訳にしながら、田舎に原発を押し付けている。
 では、土地のない東京のどこに巨大な原発を造るというのか。都知事の提案は東京都庁のそばの新宿西公園である。役人たちは、「そんなことを発表したら、猛烈な反対運動が起こります。」と反発する。「原発がいやなら、電気など使うな!」と知事。知事の狙いはどこにあるのか?ネタバレになるので、紹介はここまで。
 自分たちがじゃんじゃん電力を使うために、新潟や福島の人を原発で危険な目にあわせておいて無関心で、危険がわが身にせまるとなれば大騒ぎして反対する。なんだろう、この身勝手さ、傲慢さは。しかし、ことは原発のことにかぎらない。また東京人にかぎったことでもない。沖縄の基地問題にかんして、本土に住む私たちは同じことをしている。

 このビデオでは、危険極まりないプルサーマル発電についても触れられている。多くの反対にもかかわらず、プルサーマル発電は九州の玄界原発、そしてつい先日四国の伊方原発で始まり、今後全国で次々に実施されることになっている。阻止すべきである。

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*ストップ浜岡http://www.geocities.jp/genpatusinsai/
*「浜岡原発が危険ですhttp://gospel.sakura.ne.jp/wikiforj/pukiwiki.php?%C9%CD%B2%AC%B8%B6%C8%AF%A4%AC%B4%ED%B8%B1%A4%C7%A4%B9%A1%AA
*止めよう 六ヶ所再処理工場http://cnic.jp/modules/rokkasho/