今朝は暗きうちより目さめて書斎でものを書いていた。説教の準備ではない。窓外が明るくなると、春を告げる霞がたちこめて、千曲川のむこうの山々はおろか家々さえも見えない。ところが、午前6時半頃、ふと見上げると霞は雪に変じていた。音もなく、しかし、かなりのいきおいで降っている。
朝の礼拝に兄弟姉妹たちが、雪の中をつぎつぎに集ってこられ、きょうは聖餐礼拝。説教は、使徒の働きのピリポによるサマリヤ伝道。魔術師シモンの不埒と、その回心の段であった。
夕刻になっても、雪は降り止まない。ただ気温の高さゆえか、これほど長時間にわたって降り続いているにもかかわらず、道路は白くならず黒くぬれている。千曲川の向こうの白くなった里山は、降り続く細かい雪の向こうに、かすんでいる。
・・・・宵闇せまり、家々に灯がともってもなお降り止まず、終日の雪となった。