苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

オール電化にしませんか?・・・いやです。


オール電化にしませんか?」という勧誘の電話を受けたことはないだろうか。私はこれまで三度、中部電力からこの電話を受けた。電力が不足して困っているから原発が必要だとキャンペーンを張りながら、一方でオール電化にしましょうと宣伝していることに彼らは矛盾を感じないのだろうか。
 実は、電力は余っている。数年前の夏、全国の原発を停止して検査をしたことがあったが、全国でダウンすることなく電力の供給ができた。そもそも原発以外の発電所は、通常最高出力の2割から3割で稼動しており、小規模の火力発電所は休止状態だから、あまっているのは当たり前である。また、原発という不安定な発電システムを造るたびに、それがダウンしたときのためにバックアップ用の火力発電所を造っているのだから、電力会社のキャンペーンに踊らされて「電力不足だから原発やむなし」などとあきらめる必要などないのである。今は「環境のため原発を」などという、だれが考えたってアホなことを言っている。
 オール電化の宣伝は少子化で人口減少が確実な将来に備えて、電力の需要を確保するためにしていることである。電力会社はマンション新築時には、最初からガス工事をさせないように建設会社に働きかけてもいるのである。
 数年前、冬のスウェーデンに行ったとき、二・三ヶ月前にあった嵐で全国あちこちの送電線が切れて広範囲が停電になって困っていた。国中が電力に依存しきって、湯を沸かすにも、暖房もみな電力によっていたからである。彼らは昔、使った石油ストーブなどを倉庫から引っ張り出し、何年も薪をくべたことのない暖炉に薪をくべて寒さを凌ぎ、湯を沸かしていた。
 「オール電化にしませんか?」と言われても、私は決してうんとは言わない。小海は冬場、氷点下15度まで下がるのである。

 不思議な虹がでました。娘による撮影。

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http://d.hatena.ne.jp/koumichristchurch/20110320/p2