苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

教会の豚インフルエンザ対策

 米国からの要請で、豚インフルエンザと呼ばず、新型インフルエンザと呼ぶことになったそうである。豚インフルエンザという名前では、米国産豚肉の売れ行きに悪影響があるから。もっとも、そもそもインフルエンザ・ウィルスは加熱してしまえば死滅するので、なまで食べないかぎり豚肉を食べてもなんら問題ないわけだが。
 それはともかく、豚インフルエンザ対策である。教会役員会で話し合った。
1.弱毒性と薬について
 豚インフルエンザ自体は、弱毒性のもので、症状は冬にはやるソ連風邪と呼ばれるインフルエンザ並である。エボラ出血熱みたいな猛毒のものではない。それを思うと、ちょっと国もマスコミも今回騒ぎすぎという気がしなくもない。
 薬についていえば、普通のインフルエンザのように抗インフルエンザ薬タミフルリレンザは効くといわれている。季節性インフルエンザが大流行すると去年予想されたが、実際には幸い空振りだったので、日本には大量のタミフルが備蓄されているからあわてることはない。まさか、消費期限が切れる前に売りさばくための今回のさわぎではあるまいが。
2.教会の自律の練習として
 だが、教会役員会では、今回のことを、「教会の自律」の練習と考えて、まじめに対策をすることにした。自律というのは、役場に言われたから仕方なく言いなりに対策するのでなくて、教会が神様の前で自分で祈って、自分で考えて、自分で責任もって行動をするということである。それは、豚インフルエンザ問題にかぎったことではなく、いわゆる緊急時にばたばたと自分で考えもしないで、時代の風潮やお上の言いなりになってとんでもない方向に走り出してしまって、後で神様の前に恥じ入るということにならないためである。
3.私たちの教会の対策
 今後「不特定多数の人が集まる施設」に対して、国や自治体から、二ヶ月ほどの集会自粛要請がでる可能性がある。このことについてどう考えるか。まず、私たちの教会は不特定多数が集まる集会ではなく、特定の人たちが30人程度集まるものなので、該当するとは言いがたい。しかし、人が集まるところであることは事実なので、お互いの健康のために、念のため四点実施することにした。
 一つ目は、発熱した人は公礼拝に来ないで自宅で個人礼拝を守る。また、「発熱外来」に事前電話連絡した上で相談するように勧める。
 二つ目は、手洗い励行。礼拝堂玄関に消毒用アルコールを用意する。
 三つ目は、使い捨てマスクを玄関に用意する。
 四つ目は、礼拝堂で加湿器を稼動させる。
 なあんだ、通常のインフルエンザ流行時の常識的対策とあまり変わり映えしないなあ、ということになった。それでいいのである。実際、通常のインフルエンザ並みなのだから。
 「ただ、すべてのことを適切に、秩序をもって行いなさい。」1コリント14:40