苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

『私は山に向かって目を上げる—信州南佐久における教会開拓ー』

今日、信州南佐久郡開拓伝道の本『私は山に向かって目を上げる』が、ついに出来上がったということで、出版社から連絡をいただきました。内容は、連載した原稿だけでなく、いろいろと信州で経験した興味深い出来事を書き加えて倍くらいになっているかなあ。 …

除草剤ラウンドアップ発癌訴訟で、原告勝訴。

先の農林水産大臣山田正彦さんのレポートです。 理解のために、あらかじめ少し説明しておきます。 「根っこまで枯らす除草剤」として世界中で売られている除草剤がモンサント社のラウンドアップです。モンサントは、ラウンドアップでも枯れないラウンドアッ…

世界各国が禁止に向かっている農薬グリホサートをなぜか日本では・・・

フェイスブックでこういう記事があったのでアップしておきます。

TPPは、「三だけ主義」経済人の利得のために、農家をつぶし、食料自給を放棄して飢餓を輸出する

「今回の法案に限らず、国家戦略特区を強力に推進する会議体の中心メンバーである経済人たちが、(オリックス、パソナみたいに)自ら主張して実現した規制緩和や特区のビジネスに自らの会社を平気で参入させる、事前に他社では得られない情報をほぼ独占的に…

TPP 全農産品関税撤廃・・・

TPPが実現すると、国民皆保険制度は崩壊し、労働市場は開放されて日本人労働者はますます困窮し、ジェネリックの安価な薬は手に入らなくなり・・・などなど、その影響は私たちの全生活に及ぶ。農産品の関税は当面は保留されても、7年たてば撤廃されてしまう…

畑スタート

畑を始めました。標高900メートルのこのあたりでは、遅霜が5月初旬に来ることもあるので、5月18日ころに定植するのが昔風のやりかたなんです。今の農家は早くスタートしていますが。 うちは昔風に、やっと今頃、消石灰と醗酵鶏糞とバーク(樹皮堆肥)を蒔いて…

KGK春期学校のお話Ⅳ 被造物との和解(その2)

(2)都市文明・・土地に疎外され土地を疎外する・・・・創世記四章 アダムの子カインは、土地に弟アベルの血を流した。神は言われた。「あなたは、いったいなんということをしたのか。聞け。あなたの弟の血が、その土地からわたしに叫んでいる。今は、あな…

芋ほり

庭の畑の芋ほりをしました。大きいのや小さいの、いろいろでした。 小さいの代表ふたつ 中くらいの代表 大きいの代表ふたつ へんてこなの代表 全芋集合!

神と土と人 ・・・・・・・・ 聖書的環境論序説

注:この原稿は東京基督神学校紀要『基督神学』第十二号(二○○○年三月)に掲載された。 目次 1.神は人を土から創造し、土地を耕させた。 (1)人、偉大にして卑小なる存在 (2)人の任務、「耕し、守る」 (3)食べること2.人の罪ゆえに土地は呪われ、…

今年はサツマイモを

今年はうちの大農場でサツマイモをつくることにしました。トマト、ナスの連作で土がくたびれてしまって、良いものができなくなりましたので。その他、右奥の棚はキュウリ、豆、足元にはなにか菜っ葉を蒔くつもりです。 サツマイモの畝は高さ30センチの高畝に…

土地の安息のため

26:31わたしはまたあなたがたの町々を荒れ地とし、あなたがたの聖所を荒らすであろう。またわたしはあなたがたのささげる香ばしいかおりをかがないであろう。 26:32わたしがその地を荒らすゆえ、そこに住むあなたがたの敵はそれを見て驚くであろう。 26:33わ…

川上村の記事

藤田兄から7月7日中日新聞に掲載された南佐久郡川上村の記事を教えていただいたので転載します。川上村は、戦後の高原野菜としてのレタス発祥の地。 レタス 甘み光る 川上 出荷量日本一を誇る長野県東部の川上村でレタスが収穫期を迎えた。照明の光に照らさ…

今年のトマトの屋根

トマトが黄色い花をつけ、緑の実を付け始めました。トマトのばあい、土はカルシウムがたくさんあるとシャキッとしたおいしいのができます。ただ、うちの畑は連作でいまひとつなんですよ。カルシウムが足りないと、シャキッとせず、ひどくするとお尻が黒くな…

水田の効用

寒い信州でも田植えはほとんど終わった。日本列島ほとんどで田植えが終わったことだろう。田んぼには食糧生産という機能だけでなく、洪水調整と地下水涵養というたいせつな役割がある。神田川がたびたびあふれてしまうようになったのは、上流地域の田んぼが…

ポストハーベストで保険屋がもうかる

TPPが実施されれば、日本に洪水のようにはいってくるであろう安価な輸入農作物の問題のひとつは、ポストハーベストである。現在、日本の法律では使用を禁じられているが、米国・オーストラリアでは合法とされているポストハーベスト作物の輸入はすでに許…

美しく安全な作物を望むならば

きのう妻とセロリ畑のマルチはぎの手伝いに行った。「腰には真理の帯」ではなく、腰痛防止ゴムバンドを巻いて、青空の下、楽しかった。妻の弁当で、お昼は外でピクニック。だが、作業はフーッフーッと、なかなかきついわけで、今朝は、我が家には二体のさび…

中野剛志 「TPP参加の是非」

こんなの見つけました。ぜひぜひ視聴されたし。きわめて簡潔明瞭に、TPP参加の問題について論じています。 さらに、こちらも視聴されたし。TPP参加が日本にとっては百害あって一利なきことがはっきりとわかります。私たちは国の指導者のために祈るべき…

具沢山の味噌汁を

ホウズキ 先日、総合センターで、五校PTA主催の「日々の食事が子どもの未来をつくる」という講演を聴いてきました。講師は南相木村の細井千重子さん。ひさしぶりにお目にかかりましたが、ますますお元気なごようすでした。 1970年代後半、子どもたちのよ…

原子炉事故とヒマワリ

原子炉事故による土壌汚染という、農家にとっても、農家から作物をいただいている消費者にとっても、胸の痛む報道を聞く。筆者の教会にも農家のかたたちがいるから、土の問題は特に切実に聞こえる。福島から信州に避難して来られているKさんも農家の方であ…

風も湖も    追記あり3.30

嵐のガリラヤ湖で、イエス様と弟子たちが乗る舟は木の葉のように翻弄されて、波をかぶって沈みそうになりました。弟子たちがイエス様をたたき起こすと、イエス様は「黙れ。静まれ。」と風と湖にむかって命令しました。すると凪になったのです。弟子たちは恐…

TPPに関するメモ3点

TPP加盟はグローバリズムに向かう歴史の必然といった見方をする政治家やエコノミストたちがいる。かつて覇権を争っていたヨーロッパ諸国々がEUを形成したように、環太平洋の国々も自由貿易圏を作る方向にあるのだというのである。筆者自身、ぼんやりと…

関税自主権の放棄

筆者はこれまでTPPで農業‐特にコメ農家は大打撃を蒙るが、製造業は輸出が伸びると思ってきた。実際、経団連はそのつもりで、民主党をプッシュし、経団連をスポンサーとするマスコミはTPP推進を喧伝している。いわく「平成の開国」、いわく「TPPに加…

TPP推進派こそ平和ボケではないのか<1月末追記あり>

「平和ボケ」ということばは、しばしば憲法9条を大事にしようという主張をする者たちに向けられてきた。「愚か者、臆病者たちが、いつ戦争になるかわからない時代に何を言っているのだ」というふうに。ところが、彼らは今しきりにTPP加盟を推進している…

地球球体の有限性の認識

昨日、野辺山の青野さんのご自宅での太田一男先生の講演をうかがう機会に恵まれた。太田一男先生はかつて酪農学園大学の政治学の教授で、今は、同大学名誉教授で老人ホームの理事長をなさっている。青野さんはこの大学のOBである。演題は「『時代が変わる…

平成の亡国元年

菅首相と前原外相が、「今年を開国元年としたい」として、TPP加盟に強い意欲を示している。「開国」などと、去年の坂本龍馬ブームにあやかろうという卑しい魂胆がみえ透いている。しかし、行なおうとしていることは単に米国追随と大企業追随以外の何者で…

TPPのいう「自由」とは「無法」である

TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)は、「貿易自由化」を目ざしているが、そこでいう関税撤廃によってもたらされる「自由」とは「無法」という意味にすぎない。したがって、TPPは「貿易無法化」にほかならない。プロゴルファーが素人相手に、「ハンデ…

山谷農場 今年は米8トンの寄付

先月から、『通信小海』の記事を見た方たちから、野宿者支援のお米がぼちぼち届けられるようになってきた。きょうも一袋持ってきてくださる方がいた。また、先日30キロを二袋届けてくださった方のところに、クリスマスリースの形をしたクッキーを届けに行…

ミツバチの減少

トンボの激減はラジオで聞かされ、身近でも見られていることだが、ミツバチの急激な減少という報告はもっと以前から聞かされている。ミツバチの減少はここ20年ほどのことであって、米国では600万匹から250万匹に減少しているという。原因は、農薬だとか、電…

赤とんぼ激減

今日、教団の務めで埼玉に出かけた帰り道、ラジオを聴いていたら「生物多様性」についての特集番組をしていた。そのなかで、赤とんぼ(アキアカネ)が、日本全国で、ここ5年ほどで百分の一ほどに激減しているというレポートがあった。水田が減っていることは…

10年後日本の食料は?―5年間で農業人口75万人減少!

農林水産省が7日発表した2010年の農林業速報値で、農業人口の減少が加速化している実態が明らかになった。農業就業人口は5年間で75万人減少し、260万人になり、減少率22.4%は今までで最大である。1970年には1025万人いた農業人口は、今や312万人にすぎない…