苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

聖書翻訳

キンドル版新改訳2017

新改訳2017をキンドル版で通読しています。パソコンで読みながら簡単にコメントをつけて行けるので、自分なりのコメンタリーが出来ていくようで楽しい。また、パソコンなので、字が大きいのでうんと楽です。 ただし、聖句をさがすにあたっては、「何書の…

「キリストの真実」か「キリストを信じる信仰」か?(ローマ書1-8章概要から抜粋)

ローマ3:22 ・新改訳2017 「すなわち、イエス・キリストを信じることによって、信じるすべての人に与えられる神の義です。そこに差別はありません。」 ・聖書協会共同訳 「神の義は、イエス・キリストの真実を通して、信じる者すべてに現されたのです。そこ…

東のほうから? 東の方へ?

創世記11章2節 新改訳第三版 「 そのころ、人々は東のほうから移動して来て、シヌアルの地に平地を見つけ、そこに定住した。」 新改訳2017 「人々が東の方へ移動したとき、彼らはシンアルの地に平地を見つけて、そこに住んだ。」 今朝バベルの塔の記事を読ん…

勇士でなく、権力者でしょう

クシュ は ニムロデ を 生ん だ。 ニムロデ は 地上 で 最初 の 勇士 と なっ た。 彼 は 主 の 前 に 力 ある 狩人 で あっ た。 それ ゆえ、「 主 の 前 に 力 ある 狩人 ニムロデ の よう に」 と 言わ れる よう に なっ た。 彼 の 王国 の 始まり は、…

イナゴの冤罪

Swarm Of Locusts DEVOUR Everything In Their Path | Planet Earth | BBC Earth 出エジプト記9章に出てくる大地の草と言う草、植物性繊維の服までもを食い尽くす昆虫は「いなご」と訳されていますが、実際にはイナゴが相変異して(羽が長くなって飛翔力が増…

「キリストの真実」か「キリストを信じる信仰か」?

「ダビデの日記β」というブログで、pistis christouは「キリストを信じる信仰」という訳が正しいことが丁寧に説明されていますので、ここにリンクを貼っておきます。 ダビデの日記β https://blogs.yahoo.co.jp/psalm8934/33318048.html https://blogs.yahoo.…

あなたがたの理に適った礼拝

ローマ書12章1節 聖書協会共同訳 「こういうわけで、きょうだいたち、神の憐れみによってあなたがたに勧めます。自分の体を神に喜ばれる聖なる生けるいけにえとして献げなさい。これこそ、あなたがたの理に適った礼拝です。」 新改訳は第三版まではアンダー…

礼拝は神にふさわしいことが肝心

新改訳2017は全体的にはよく練られた翻訳だと思い、感謝していますが、それでも、残念ながらここはいただけません、というところがあります。 ローマ書12章1節後半を新年度の聖句にしたいと思ったのですが、新改訳2017の「あなたがたのからだを、神に喜ばれ…

馬から落馬

馬から落馬したような、新改訳2017の一節。 詩篇51:19焼き尽くされる全焼のささげ物 オーラーの訳語を「全焼のささげ物」とさだめたので、馬から落馬したような翻訳にせざるをえなかったのであろうが、さすがに変である。「焼き尽くされる」と訳されたのは…

聖書協会共同訳のローマ書は、小見出しによる文脈操作をしている。

聖書本文には本来、章・節・段落はついていなかった。だから、聖書を読むとき、いったんは、章節段落は無いものと意識て読むことが大事だと神学生の時、M先生に教わりました。印象深く残っている例は、マルコ12章41節から13章2節です。レプタ2つのやもめの…

ローマ12章1,2節の翻訳メモ

ローマ書12章1,2節 新共同訳 こういうわけで、兄弟たち、神の憐れみによってあなたがたに勧めます。自分の体を神に喜ばれる聖なる生けるいけにえとして献げなさい。これこそあなたがたのなすべき礼拝です。あなたがたはこの世に倣ってはなりません。むしろ…

「さいわい」と「しあわせ」

「心の貧しい者は幸いです。」「さいわい」というお題をいただいたら、このみことばを思い起こす。ところで、「さいわい」と「しあわせ」とはどう違うのだろう。「心の貧しい者はしあわせです」と訳したのではいけないのか。あえて「さいわい」という少々古…

「幼稚な教え」か?「もろもろの霊」か?

新改訳2017 ガラテヤ4:1−10 の翻訳についてメモ 「1,つまり、こういうことです。相続人は、全財産の持ち主なのに、子どもであるうちは奴隷と何も変わらず、2父が定めた日までは、後見人や管理人の下にあります。3,同じように私たちも、子どもであったときに…

新改訳2017の地図に注文…シナイ山の位置

Bible Hubの地図にシナイ山(ホレブ山)の位置が2か所チェックされています。私は新改訳2017の地図に、アカバ湾の東側に昔からあるシナイ山の説も紹介してほしかったんです。でも本文のことばかりに気をとられて、地図のことに注文するのを忘れていました。 …

新改訳2017(その2)  主の祈りの件

新改訳2017を読んでいます。多くの方の感想と同じように、不思議と読みやすくてスラスラ読み進めてしまいます。読んでいて快適なんです。理由は一つには行間が以前より広くなり、紙の色もクリームになったこと、そして訳文が少しずつこなれたものとなったこ…

新改訳2017  「神のかたち」の件

新改訳2017翻訳にあたって、委員会あてに修正をお願いした一つに、創世記1章26,27節がある。第三版では次のようになっている。 1:26 神は仰せられた。「さあ人を造ろう。われわれのかたちとして、われわれに似せて。彼らが、海の魚、空の鳥、家畜、地のすべ…

武力によらず、権力によらず

ゼカリヤ4:6 口語訳「権勢によらず、能力によらず、わたしの霊による」 新改訳第三「権力によらず、能力によらず、わたしの霊によって」 新共同訳「武力によらず、権力によらず、ただわが霊によって」 口語訳、新改訳が「権勢」「権力」としているハイル…

羽があって四足で歩き回るもの

「 11:21 しかし羽があって群生し四つ足で歩き回るもののうちで、その足のほかにはね足を持ち、それで地上を跳びはねるものは、食べてもよい。 11:22 それらのうち、あなたがたが食べてもよいものは次のとおりである。いなごの類、毛のないいなごの類、こお…

幻?

お話をするためにうかがった教会で、ある年配のビジネスマンと食卓で話をしていたとき、「聖書の用語で『まぼろし』というのはむずかしい。わからない。むしろ、『構想』とでも訳したほうがわかるのではないか。」とおっしゃった。「普通の日本人の使う言葉…

騎兵?

ラメセス2世(アブシンベルの壁画) ソロモンはまた戦車の馬の、うまや四千と、騎兵一万二千を持っていた。(列王上4:26 口語訳)・・数字が違う ソロモンは戦車用の馬のための馬屋四万、騎兵一万二千を持っていた。(1列王4:26 新改訳) ソロモンは戦車用の…

ダビデはアブシャロムを追跡するのをやめた(再述)

昨日書いたサムエル記下13:37〜39、とくに39節について、ブログ上でiohsugi牧師に教えられたので、もう一度書き直します。 口語訳 13:37しかしアブサロムはのがれて、ゲシュルの王アミホデの子タルマイのもとに行った。ダビデは日々その子のために悲しんだ…

ダビデはアブシャロムに会いたかったのか?会いたくなかったのか?(その1)

新改訳と口語訳・新共同訳・文語訳でかなり訳がちがうというか、逆さまのところをみつけた。サムエル記下13:39〜14:1である。 口語訳 13:37しかしアブサロムはのがれて、ゲシュルの王アミホデの子タルマイのもとに行った。ダビデは日々その子のために悲しんだ…

直す、治す

新改訳聖書で気になる漢字のひとつは、病の癒しに関して、「直す」「直る」という字を用いていることである。ただの物の修理のばあいは「直す」でよいのだが、病のばあいは「治療する」と書くように「治す」が普通である。おそらく漢字使用にかんする公的な制…

泉を求める

時にカレブは言った、「キリアテ・セペルを撃って、これを取る者には、わたしの娘アクサを妻として与えるであろう」。カレブの弟ケナズの子オテニエルがそれを取ったので、カレブは娘アクサを妻として彼に与えた。 アクサは行くとき彼女の父に畑を求めること…

デマスの悪評はデマっすか?

ここ数年、信州宣教区の牧師会では、担当者をきめて牧会書簡を順々に学んでいる。一昨日とくに伊那谷牧師が提言されて議論になったのは、テモテの手紙第二の終盤、デマスにかんするところだった。 新改訳 デマスは今の世を愛し、私を捨ててテサロニケに行っ…

ぜひ聞いてください。ケセン語訳聖書の山浦さんの話

ケセン語訳聖書の翻訳者山浦さんの話が聞けます。大船渡でお医者さんをしていて、昨年3月11日に津波を経験されました。 どういえばいいんでしょうか。不謹慎だと思われるでしょうが、なんともおもしろい話です。ぜひ聞いてください。そして、胸が熱くなりま…

ケセン語訳聖書のサンプル試聴

ケセン語訳聖書で山上の垂訓や放蕩息子のたとえを聞くと、なんともしみじみと胸打たれる。田舎育ちのイエス様があの丘の上で、ガリラヤ弁でお話になったのだから、標準語よりこちらのほうが雰囲気が出ている気がする。放蕩息子の話では、胸が熱くなってしま…

「あなたがたの霊とともに」?  追記あり

ピリピ書の末尾には、次のようなパウロの祝福の祈りがある。 「どうか、主イエス・キリストの恵みが、あなたがたの霊とともにありますように。」(4:23新改訳)口語訳、塚本訳、前田訳、新共同訳、NIVいずれも同じようなものである。 「あなたがたの霊とと…

ピリピ3章8節後半と9節

「3:8 それどころか、私の主であるキリスト・イエスを知っていることのすばらしさのゆえに、いっさいのことを損と思っています。私はキリストのためにすべてのものを捨てて、それらをちりあくたと思っています。それは、私には、キリストを得、また、 3:9 キ…

訓戒する能力

21日、軽井沢の教会で信州宣教区牧師会があり、いつものように研鑽のときを持った。ここ二年ほど学んでいるのは、「牧会書簡」と呼ばれるテモテの手紙第一、第二である。今回は第二の手紙の2章19節から26節。 「2:19しかし、神のゆるがない土台はすえられて…