苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

歴史

<資料>玉音放送公開

どういう意図かわかりませんが、8月1日、「玉音放送」の原版が公開されました。70年前を振り返る資料として、原文・現代語訳あわせてここに載せておきます。http://www.asahi.com/articles/ASH7G3JDXH7GUTIL021.html 「玉音放送」の原盤。今回この2枚を…

ポツダム宣言 1945年7月26日

今、国会で「平和安全法制」という名の「日本が地球の裏側まで行って米軍の戦争に参戦するための法制」が論じられている。昨日、党首討論のなかで、首相がご自分は「ポツダム宣言をつまびらかに読んでいない」と発言したので、以前、「日本国憲法制定プロセス…

富岡製糸場遠足

富岡製糸場に教会の兄弟姉妹と遠足に出かけてきました。最高によい天気にめぐまれました。 伝統ある甘楽教会(日本基督教団)の駐車場をお借りして、礼拝堂でお祈りしました。大谷石造りの立派な会堂でした。歴史ある説教壇とフルベッキのGod is Loveという…

国立公文書館アジア歴史センター

国立公文書館アジア歴史センターというのを知りました。下のリンク先です。 http://www.jacar.go.jp/DAS/meta/MetaOutServlet 無料のプラグインをダウンロードすれば、重要歴史文書を写真版でネット上で閲覧できます。検索機能がついていますから、たとえば…

Nanking! Nanking! 無料公開中

「ジョン・ラーベ」とは別に、陸川監督のNanking! Nanking!(City of Life and Death)が、ネットユーザーのためにということでyoutubeに期間限定で特別公開されています。これは中国で作られた映画で、日本では公開されないのですが、世界は日本軍が南京事件…

南京事件  ジョン・ラーベ

南京事件のとき、南京に在住し、多くの中国人を逃がした勇気あるドイツ人医師ジョン・ラーベの手記が映画化されました。日本では、臆病な配給会社がそろって拒否したが、海外では「もうひとりのシンドラー」と反響を呼んでいるとのこと。ラーベの手記が残さ…

富岡製糸場 下見

おとといの午後、春の教会遠足で行く富岡製糸場に下見に行ってきました。周りはだいぶ観光化されていました。おばあちゃんが、昔ながらの糸車の実演をしていて、隣で蚕の佃煮を子どもに食べてごらんと勧めているおじさんがいました。 建物はぶっとい柱と梁の…

武田知弘『大日本帝国の真実』

バランスの取れた内容で、現代への警鐘ともなっている平明な文体の良書だと思います。250ページほど 中古で130円ほど。 第一章 明治維新 第二章 大日本帝国が目指した国家像 第三章 日露戦争 第四章 殖産興業 第五章 戦争依存症国家と軍部の暴走 第六章 なぜ…

今年秋のNHK朝ドラのヒロイン 廣岡浅子さん

山口陽一牧師の文章です。 秋からのNHN朝ドラ「あさが来た」のヒロイン廣岡浅子についてもう少し。1849年京都の三井家に生まれ、2歳で大坂の豪商廣岡家の許嫁となり、花嫁修業のため読書を一切禁じられ17歳で結婚。富豪の妻となり20歳で明治維新に遭遇する。…

大海・小海の形成の記事に追記しました

筆者の住む町は標高900メートルほどの山間の谷あいにあるのですが小海という名です。その由来を調べるうち、平安時代の八ヶ岳山体崩壊と千曲川閉塞、相木側閉塞という事件と、それらの天然ダムの決壊と大洪水ということを知るようになりました。 以前、書い…

ジョン、ヤン、ジャン

宗教改革の「聖書のみ」の原稿の依頼を受けいていたのが書きあがりました。ジョン・ウィクリフ、ヤン・フス、そしてマルチン・ルター、ジャン・カルヴァン。文字通り、いのちがけで聖書を信じ、聖書に賭けたんです。ジョン、ヤン、ジャンと国によって読み方は…

明日、軍師官兵衛講演会

明日、教会史家、山口陽一先生を迎えて、「軍師官兵衛とキリスト教」という講演会をすることになっています。南佐久郡のみなさんが参加してくださることを期待しています。25000人来られたら入れませんから、適当な人数がおいでくださるように、と。 お祈り…

昭和天皇の思惑・・・9条2項と米軍基地

矢部宏治『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』のパート4には、憲法9条制定に関するマッカーサー側の意図について、9条と、国連憲章(特に敵国条項)およびその原案にあたるダンバートン・オークス提案と沖縄基地化の関係が記されている。古…

恩寵のみ、聖書のみ

ローマ1:16,17、3:19−24 ヴァルトブルク城 本日は、宗教改革記念礼拝です。 1.中世ローマ教会の悲惨 宗教改革について語るには、どうしてもマルチン・ルターその人について語らなければなりません。それは神はマルチン・ルターという強烈な個性の霊的経…

「売国」でなく「売民」・・・沖縄とシベリアで

売国奴という厭なことばがある。この言葉を投げつけさえすれば、相手を社会的に抹殺できると思っている人々がいる。これは愛国心という近代に特殊な歴史現象を前提としていることは以前に書いた。 http://d.hatena.ne.jp/koumichristchurch/20110608/p1 それ…

ニュースのバランス感覚の崩壊が始まっている

独フランクフルター・アルゲマイネ東アジア特派員カーステン・ゲアミスによる報道。 「日本のメディアが朝日問題をあまりに大きく取り上げたことには奇妙な感じがした。この問題が歴史修正主義に都合良く利用されるのは問題だ。日本に対する国際的な不信を高…

今、トリクルダウンしているもの

アベノミクスは、大企業が儲かれば、それはやがて中小企業をうるおし、労働者の懐もうるおすことになるのだというトリクルダウン説を唱えて、大企業優遇政策を徹底している。そして、税収の不足分は、さらなる消費税増税でまかなおうという算段である。ちな…

貧乏人は存在するけれど、貧困なるものは存在しなかった・・・

『柿崎は小さくて貧寒な漁村であるが、住民の身なりはさっぱりしていて、態度は丁寧である。世界のあらゆる国で貧乏にいつも付き物になっている不潔さというものが、少しも見られない。彼らの家屋は必要なだけの清潔さを保っている(ハリス,1856)』 『もう…

「広義の強制性」・・・・従軍慰安婦

安倍首相は、「(官憲が)人さらいのように、人の家に入っていってさらってきて、いわば慰安婦にしてしまった」(2013年2月7日衆議院予算委員会)ということはないという。それを首相は「狭義の強制性はなかった」と表現する。それでも、首相は7年前は、「広…

従軍慰安婦問題・・・どちらが誤報なのか 

今、従軍慰安婦問題にかんして朝日新聞が誤報をしたとさんざん叩かれている。だが、あの叩き方では、読者はあたかも強制されて従軍慰安婦になった女性がいなかったかのような錯覚へとミスリードすることを意図しているかのようだ。 実際には、朝日新聞の誤報…

ノアの箱舟の検索

google earthを使っているかた、 uzengili koyu で検索すると、ノアの箱舟が見つけられます。google mapでも、航空写真にして、uzengili koyuの東北120メートルくらいのところにあるのが見えます。北方にアララト山があって、そこから泥流が流れてき…

申命記の書かれた時期

20世紀にもっとも急速に発達した人文系の学問は、オリエント考古学であると言われる。それによって、19世紀に自由主義陣営の聖書学で定説とされたある部分はくつがえされることになった。その一例をメモしておく。 34:14 彼らが、【主】の宮に携え入れられた…

ハトシェプスト展

上京する用事があったので、帰りに上野の都立美術館で開催されている「女王と女神」展で、古代エジプト最初の女王ハトシェプストの展示を見てきました。私は以前から、出エジプト記2章の赤ん坊のモーセを救った「エジプトの王女」はハトシェプストであろうと…

731部隊

中国大陸でかき集めた三千人の人々を「マルタ」と呼んで人体実験をし、殺害した石井四郎731部隊。米国はその実験の成果を渡すことと引き換えに、石井らの戦争責任追及をしなかった。戦後、731部隊に配属された医学者たちのほとんど帰国してエリートの道を進…

エジプト脱出の年代・・・・・前期説と後期説  再掲載プラスアルファ

読者からの質問があったので、再掲載します。最後におまけをつけました。 イスラエルの民がエジプトを脱出した時期については、紀元前15世紀半ばとする早期説と、紀元前13世紀とする後期説とがある。それぞれの説によって、出エジプト記1章に出てくるイスラ…

日本国憲法の制定過程(その1)

2013年5月8日 脱稿<目次> 序 Ⅰ 「押し付け」憲法論について 1 「押し付け」憲法論の根拠と目的 2 「押し付け」憲法論への簡潔な反論 Ⅱ 日本国憲法の制定プロセス 1 日本国憲法の制定過程概観 (1)日本国憲法関連 略年表 (2)日本国憲法を書いたGHQ…

出エジプト記の歴史的・政治的背景 その2 エジプト第18王朝の系図

<エジプト第18王朝 Ex1,2章関連系図>正妃イアフメス―――③トトメス1世――――――側室 | | ⑤正妃ハトシェプスト―――――④トトメス2世――側室 | 正妃―――⑥トトメス3世 | ⑦アメンホテプ2世 筆者はイスラエルのエジプト脱出の時期について前期説が適切だと考えている…

出エジプト記の歴史的・政治的背景 その1   文化の爛熟と支配者の交代

一ヶ月ほど前にも書いたのだが、イスラエルのエジプト脱出の政治的・歴史的背景は、調べ思い巡らすほどに興味深い。いくつかメモしておきたい。1.エジプトでヨセフが重用された理由 1:8 さて、ヨセフのことを知らない新しい王がエジプトに起こった。 古代…

聖書と考古学

四月二十七日(日)、聖書考古学・聖書地理の専門家の菊池実先生をお迎えして講演会を開こうとしています。午前十時からの礼拝のなかでのお話と、昼食後、午後二時からのお話です。どんなオリエント考古学の史料から、聖書の奥深い世界についてお話しくださる…

エジプト脱出の時期

イスラエルの民がエジプトを脱出した時期については、紀元前15世紀半ばとする早期説と、紀元前13世紀とする後期説とがある。それぞれの説によって、出エジプト記1章に出てくるイスラエルを弾圧した暴君、エジプト脱出に際してモーセと対決したパロの名が違っ…