苫小牧福音教会 水草牧師のメモ

聖書というメガネで、神が造られた世界と人間とその歴史を見てみたら、という意識で書いたメモです。

日本文化

『私は山に向かって目を上げるー信州南佐久における宣教と教会開拓ー』

5月末に出版された『私は山に向かって目を上げるー信州南佐久における宣教と教会開拓』は、アマゾンのキリスト教神学売れ筋ランキングに何度か取り上げられていますから、多くの読者を得ているようで感謝しています。今回「はじめに」の箇所を紹介しておき…

『私は山に向かって目を上げる—信州南佐久における教会開拓ー』

今日、信州南佐久郡開拓伝道の本『私は山に向かって目を上げる』が、ついに出来上がったということで、出版社から連絡をいただきました。内容は、連載した原稿だけでなく、いろいろと信州で経験した興味深い出来事を書き加えて倍くらいになっているかなあ。 …

苫小牧の館、宮殿、城

町をウロウロ福音散歩していると、いろんな名称の共同住宅を見かけます。メゾンはフランス語maison,ハイムはドイツ語Heim、カーサはスペイン語casaは、いずれも家ですから、実態とあっています。コーポはcooperative houseから作られた和製英語だそうで、ま…

正しい聖書解釈のための3つの心得ー文化・歴史相対主義の問題

1.女性の短髪の件から読み取られる普遍的規範 ポストモダンの現代は、しきりに「みんな違ってみんないい」と多様性が異常に強調される相対主義の時代である。その風潮の影響を受けて聖書解釈においても、聖書の記述を何でもかんでも当時の文化・歴史現象と…

近刊『私は山に向かって目を上げる -信州南佐久における教会開拓の記録-』

昨日、私は満65歳になりました。神様が、この地上であと何日、何年歩みなさいとおっしゃっているのかはわかりませんが、いつ主が来られてもよいように、福音のために一日一日生きて行ければなあと願っております。 今、南佐久郡開拓伝道の記録の本を作ってい…

お味噌作り

きょうは家内がお味噌を作っています。5か月寝かせるそうです。7月が楽しみです。おやすみなさい。 大豆をゆでる ゆであがった大豆 大豆をつぶす、ミンチする つぶし終わった大豆 麹と塩を混ぜる 大豆と塩麹まぜたのを混ぜる 出来上がり、おやすみなさい。

日本語の表現力

今回の国葬にはいろいろ疑問だらけでしたが、菅さんの友人代表としての挨拶には胸打たれました。胸打たれたのは、むろん「安倍首相、あなたこそ真のリーダーです」といったことばではなく、無二の友をあのようなかたちで突然失った者としての心情が、誤解を…

山口陽一「日本キリスト教史三講義」

japan.cgntv.net 東京基督教大学学長、山口陽一師の「日本キリスト教史三講」が視聴できます。 第一講 キリシタンと「神国」日本 第二講 明治時代のプロテスタント 第三講 戦中の教会を考える

三冊の本

国家というもの、天皇制というものの仕組みを理解する上で、役に立った聖書以外の3冊の本。 葦津珍彦『みやびと覇権』は天皇制と西洋諸国の王制とフランス型、米国型、ドイツ型それぞれの共和制の構造の理解。著者は、明治以降、天皇が江戸城に移され、本来…

古事記・日本書紀

幼いころ、母が買ってくれた3巻本のなかに、イザナギーイザナミの話とか、天の岩戸の話とか、大国主命の話とかがありました。小学生のころ、小学館の世界名作文学全集のなかに、子ども向きの『古事記』がありました。ギリシャ神話とか北欧神話とか、子ども…

天皇はemperorなのか

世間では元号のことで大騒ぎをしているので、天皇の訳語に関して前から気になっていることを少々メモしてみる。 英語では天皇をemperorと訳してきたが、これは誤訳ではなかろうか。kingのkinは血族、血縁を表すので、国王と国民の血族的なつながりを示してい…

流刑について

最近、gyaoというので、家内と一緒にチャングムの誓いというのにはまってしまいました。女官チャングムが伏魔殿のような宮中で、陰謀によって女官の身分をはく奪されて済州島送りになります。すると済州島に彼女を慕う役人ニコニコオジサンが追っかけてきて…

久しぶりに公園湯

痛めて一か月にもなる腰がなかなか本調子にならないので、昨晩、家内に勧められて、久しぶりに公園湯に行きました。私は長湯が苦手なのですが、今回は「湯治」のつもりで長湯をするぞと覚悟して行きました。 最初に全身洗ってから―銭湯のマナーですからね―「…

お習字の話

2月1日から、W先生に憧れて、お習字を始めました。最初筆ペンで書いてみて、やっぱり本物の筆でないとあかんよと言われて、書き始めました。入院した主にある兄弟を励ますみことばを書くためでした。それから、毎週カレンダーの裏に子供の暗唱聖句を書くよ…

信州クリスチャン修養会

http://hanatachi.sakura.ne.jp/pl_y2/sub/chishitsu2.html 今日は、信州クリスチャン修養会に教会の兄弟姉妹たちと出かけてきました。会場は長野福音教会。講師は、大和昌平先生(TCU教授)。テーマは「諏訪の信仰とキリスト教信仰」を大きな題として、三つ…

鳩山元首相の最敬礼について

鳩山さんが、韓国の3.1独立運動で日本の官憲によって逮捕され拷問され処刑された人々の刑務所を訪れ、そこで韓国の礼法における最敬礼(クンジョル)をもって哀悼の意をささげたら、これを屈辱を含む日本風の「土下座」と誤解した人々が大騒ぎしています。 …

木曽路 奈良井宿

おととい、息子の引越しのついでに、妻と木曽路の奈良井宿をたずねました。「木曽路はすべて山の中である」といわれるとおりの場所でした。古くから中山道の宿場として栄えたところとあって、天保のころには409軒も家があったそうです。現在も端から端まで歩…

を〜み

このところ家内と娘が古文を読めるようになりたいというので、ロダをつれて散歩しながら、百人一首の話をしています。 「秋の田の刈穂の庵の苫をあらみわがころも手は露にぬれつつ」 「苫をあらみ」は「苫が荒いので」、つまり「AをBみ」は「AがBなので」と…

読了 渡辺京二『逝きし世の面影』

渡辺京二『逝きし世の面影』、合間合間に読んで、ようやく読み終わりました。600ページ近くもあるので、手間がかかりました。とはいえ、内容は幕末・明治初期にこの国を訪れた西洋人たちが書き残した興味深い文章の引用に満ちていて飽きさせません。・・・で…

渡辺京二『逝きし世の面影』

イサベラ・バードを読み終えたので、渡辺京二『逝きし世の面影』というのを合間合間に読み始めています。やはり、江戸末、明治初めのころの日本のようす、とくに庶民のようすについて、欧米人がどんなふうに観察しているかということが書いてあります。西洋…

イサベラ・バード『日本奥地旅行記』東洋文庫

しばらく前に手に入れたイサベラ・バード『日本奥地紀行』を長い時間をかけて、ようやく読了した。平凡社の東洋文庫に収められていて、鶯色の布張りの立派な装丁で、二段組で小さな字がたくさんはいって本文370ページもあるからお得である。古本で1円、送料2…

カプセルホテル REX INN 体験レポート

同盟教団の世界宣教50周年記念大会に行ってきました。東京駅で東海道線に乗り換えたらあっという間でした。アクセスいいんですね。川崎。 駅前徒歩5分くらいのところに8階建ての細長いビルがREX INN川崎でした。「王の宿」ですから、すごいネーミングです…

『シュリーマン旅行記 清国・日本』

トロヤ遺跡の発掘で有名なシュリーマンの幕末の日本探訪記『シュリーマン旅行記 清国・日本』(講談社学術文庫)を、昨日と今日の新潟への往復の新幹線のなかで読みました。たいへんに興味深いものでした。あの時代の日本文化の型は、今日につながっている部…

美しいマンホールのふたコレクション

びっくりするほど美しい、日本中のマンホールのふたのコレクションです。リンク先には、もっともっとたくさんあります。http://www.thisiscolossal.com/2014/03/the-beauty-of-japans-artistic-manhole-covers/

自民右派のいう怪しげな「伝統」・・・E.バークの誤読

第一次安倍内閣のときに強行採決で決められた改訂教育基本法の前文と第二条4項に「伝統」ということばが出てきます。ここで意味している伝統とは、大日本帝国憲法・国家神道的な現人神天皇を中心とした体制のことでしょう。しかし、それは、わずか80年間で破…

ひたすらに餅を食べた昔

子どものころは、正月というと三賀日どころか一週間は、朝昼晩、ひたすら餅ばっかり食べて、もう終わりの方は、白・黄・緑・赤・黒のかびが生えたのを削り取って水餅にして黄粉餅・あんころ餅とかで食べ、冬休みが終わって学校も始まって一週間たって松の内…

映画「終戦の天皇」

家内と娘といっしょに、映画『終戦の天皇』を見てきました。一見の価値ありでした。 天皇周辺の史実については忠実さに徹し、天皇に対する処遇の判断基準となる調査を担当した情報将校のフェラーズ准将の日本人女性鹿島あやとの悲恋物語を織り込ませることで…

花火

昨晩、小海町で花火大会がありました。教会堂の建つ丘は特等席で、教会のカメラウーマンも来られて写真を撮っていました。やっぱり最後が大迫力で、町から拍手が湧き上がりました。 小海はいまでは人口六千に満たない小さな町なんですが、昔栄えていたことの…

宣教区婦人会、そして小布施北斎館

昨日、長野福音教会で、信州宣教区の婦人会がもようされました。テーマは「放射能汚染時代に生きる〜放射線と病気と健康〜」で、講師は大杉至先生でした。講演の最初は、1コリント書3章22,23節の学びで、なるほど!とひざを打ちました。あまりにも、なるほ…

小泉八雲『日本の心』

幣原喜重郎が『外交五十年』のなかに、米国には時々たいへん日本に同情的な人、いわゆる親日家がいて、その人々に共通していることは、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の『心』を読んでいるということだと記していた。父は、八雲の『怪談』が好きで、私は…